心筋梗塞ってなに?

ヒトの突然死として代表的な病態の一つに心筋梗塞があります。

 

簡単に言うと、心臓の血管が詰まって心臓が動かなくなって

 

心停止に陥る病態です。

 

今回は、心筋梗塞についてわかりやすく解説していきます。

 

心筋梗塞ってテレビでよく聞きますよね?

 

実際に説明してください。

 

って言われてもなかなかうまく説明できませんよね。

 

ましてや、ぼんやりイメージできるくらいではないでしょうか?

 

どんな病気なの?

心筋梗塞は、心臓の表面(周り)を走行する血管(冠動脈)が詰まる病気です。

 

心臓の血管が詰まるとその先の細胞に酸素が供給されないために

 

壊死してしまいます。

 

壊死した細胞は再生することができません。

 

心臓の細胞が機能しなくなって死に至る。

 

これが、心筋梗塞です。

 

突然、胸が痛み冷や汗をかいている人が目の前にいたとしたら

 

高い確率で心筋梗塞を疑ってください。

 

心筋梗塞の原因は?

心筋梗塞になる原因はいくつかあります。

 

下にいくつか列挙します。

 

肥満
たばこ
高血圧
高齢者
高脂血症
糖尿病

他にもリスク因子はありますが、上記を簡単に解説します。

肥満

肥満の人が心筋梗塞になりやすいのは、

 

血液中に脂質を多く含むことにより、

 

血管内にゴミが溜まりやすくなるからです。

 

ここでいう、ゴミというのは、脂肪の塊のことです。

 

医療用語でいうと、塞栓子(そくせんし)といいます。

 

高脂血症も同じメカニズムで塞栓子ができやすくなります。

 

たばこ

たばこは、血管を細くします。

 

そのため、血管が詰まりやすい状態になります。

 

心筋梗塞のリスク因子に上がっているのはそのためです。

 

高血圧も同じように血管が細くなりやすいため

 

たばこと同じようなリスク因子となっています。

 

糖尿病

糖尿病は、いろんな病気を合併させてしまいます。

 

その中に心筋梗塞も含まれています。

 

糖尿病に人は、血液中のブドウ糖

 

自力で吸収することができないため

 

血液中には、糖が浮遊している状態となります。

 

ブドウ糖は、そのまま放置されると、

 

たんぱく質と結合しようとします。

 

また、ブドウ糖は粘度が高く、血圧も高くなってしまいます。

 

砂糖水やジュースがベタベタなのはイメージできますね。

 

それと似たような成分が血液中にあることをイメージしてください。

 

血圧が高くなりそうですよね。

 

もちろん血管も詰まりやすくなります。

 

上記にいくつか心筋梗塞の原因となる因子をあげました。

 

簡単に解説しましたので、イメージは、しやすくなったと思います。

 

心筋梗塞は、今までに感じたことのないような

 

胸の痛みや死の恐怖が感じられると言われています。

 

それぐらい恐ろしい症状があるようです。

 

その他にも、歯の痛みや、左肩の痛み、みぞおちの痛みなど。

 

胸の位置とは、かけ離れた場所が痛くなるのも

 

心筋梗塞の典型的な症状です。

 

この痛みを放散痛といいます。

 

また、胸がギューっと握りつぶされるような胸の苦しさも症状の一つです。

 

これを胸部絞扼感(きょうぶこうやくかん)といいます。

 

これに似たような症状を体験したことがありませんか?

 

運動後や早朝深夜など。

 

心筋梗塞なのか心配になりますよね。

 

心筋梗塞ではなく、それは、もしかしたら狭心症かもしれません。

 

狭心症って?

狭心症ってあまり聞いたことないですよね?

 

心臓が狭くなる?と書いて狭心症

 

その通りです。

 

心臓の血管が狭くなることで一時的に胸の痛みや胸の苦しみを

 

覚えます。

 

これが、狭心症です。

 

労作性狭心症

運動したときに発症するのが

 

労作性狭心症といいます。

 

安静時狭心症

深夜や明け方にかけて発症する、安静時狭心症

 

安定狭心症

日常生活のなかで、ある一定のタイミングで発症するものです。

 

不安定狭心症

発作がしばらくなかったのに突然発作が頻繁に起こるようになったり、

 

不規則に症状が出現するようになるものです。

 

不安定狭心症は、急性心筋梗塞になる危険性が高いので

 

注意が必要です。

 

狭心症は、血管内のごみが血液の通り道を狭くしたり

 

攣縮といって血管の痙攣のような動きを発症することで

 

狭心症を起こしています。

 

また、狭心症でも20分以上継続するような胸の痛みや

 

ニトログリセリン舌下薬が効かなくなるなどした場合

 

心筋梗塞に移行している場合があるので注意してください。

 

心筋梗塞の予防

こんな怖い病気がいつ襲ってくるかわからないのは怖いですよね。

 

心筋梗塞を予防するためには、

 

やはり普段からの運動が重要です。

 

運動することで、血液の流れを良くし

 

余分な脂肪は燃焼しておきましょう。

 

また、食事も塩分や脂質の多い者は控えて

 

野菜を多く摂ることを心掛けましょう。

 

予防のための運動はオススメですが、

 

ここで注意してほしいのが、

 

早朝の運動です。

 

これには、危険も潜んでいます。

 

何が危険かというと。

 

早朝、つまり起きたばかりで運動することです。

 

睡眠中は呼気や汗、夜中のトイレなどによって体内の水分量が

 

日中よりも少なくなっています。

 

いつもより血液がドロドロになっているのです。

 

その状態で運動をすると

 

心臓に大きな負担をかけてしまいます。

 

それに、血液の流れが悪いため塞栓子や血栓(血の塊)が

 

できやすくなっています。

 

早朝に運動をするのであれば、最低でもコップ1杯分の

 

水を飲んでから運動することをオススメします。

 

まとめ

心筋梗塞は、心臓の血管(冠動脈)が詰まることで発症します。

 

酸素きょうきゅうが途絶えた心筋細胞は壊死すると再生できません。

 

緊急の対応が求められます。

 

心筋梗塞の原因には、

 

肥満やたばこ、糖尿病、高血圧などがあります。

 

これらが、日頃からの運動や食事で予防することができます。

 

心筋梗塞は、人の死因の代表格の一つです。

 

怖い病気だということを認識して

 

予防に努めるようにしましょう。

 

 

 

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